劇場公開時も気になってたんですけど、ちょっとBの匂いが強くて配信で家でゆっくり楽しみたいなーと思ってこのタイミングで鑑賞です。
キアヌリーヴス主演のSFものってだけでちょっとワクワクしますもんね!
〈作品概要〉
監督:ジェフリー・ナックマノフ(デイ・アフター・トゥモロー脚本)
公開日:2019年5月17日
本編尺:107分
予告編
〈あらすじ〉
キアヌ・リーブスが愛する家族のために倫理に反した暴走を加速させる科学者を演じるSFアクション。人間の意識をコンピュータに移す実験成功を目前にした神経科学者ウィリアム・フォスターは、突然の事故により最愛の家族4人を一度に亡くしてしまう。失意の中でフォスターはタブーを犯し、家族の身体をクローン化させ、意識を移し変えることで完璧なレプリカとしてよみがえらせることに成功する。家族との幸せな日々を再開しようとするウィリアムの前に、研究サンプルとして家族を奪おうとする政府組織が襲い掛かる。
〈ネタバレあり感想〉
クローン人間もののSF映画って、リアルとコピーでどっちが本物だ!みたいな物語の描かれ方が多いですよね。
それは倫理的によくないとされているからが故にだと思うのですが、今回のこの映画ではその部分はさらっとしてるんですよね。
そこに関する議論はされ尽くされてるし描かれてきてるから俺らはそこ描かなくてよくない?という製作陣の声が聞こえてくるかのようにさらっとしてます。だからそこの葛藤みたいなものをこの映画に期待すると肩透かしくらいます。予告編の作り見てても、そのSF方向で見せる感じのものではなかったので、キアヌリーヴス=アクション みたいなとこがあるので少しでもそっちの方向にというのが感じられました。ラストの展開とかまさにそうだと思います。これが主演キアヌだから持っていったんじゃないかと。
恐らく低予算で作られている映画な為、CGの部分とか2019年に公開されるクオリティとしてはちょっと残念な部分もありましたが、家族愛みたいなものは存分に感じられて、映画では深く掘り下げてないですが、改めてクローンについてありやなしかを考えるきっかけになりました。クローン人間が肯定的に描かれたのは初めて見たかも?
途中まで結構ドキドキして、家族が生き返ってからの描き方も1人家族が生き返らせれない事をうまく使って展開されていくんだろうなとかワクワクしたんですけど、コピー人間の自分の受け入れがものの数秒で終わるからそこの葛藤ほぼ皆無笑
でもこんな決断力あるといいますか、状況を受け入れる力のある奥さん、素敵。
この女優さんよかったな。強くて逞しくて。
普通にSFアクション物として作った方が面白かったんじゃないかとも思いました。
それにしてもこれを自分に置き換えて、自分が天才で、目の前にクローンとして蘇らせられる装置があって…となったらやっぱりやりたくなりますよ。私だって思う。家族を返してくれって。