〈作品概要〉
監督:清水康彦
公開日:2021年10月22日
本編尺:108分
予告編:https://youtu.be/5mI5wPASHGE
〈あらすじ〉
突然、謎の立方体=CUBEに閉じ込められた男女6人。エンジニア、団体職員、フリーター、中学生、整備士、会社役員と、年代も職業もバラバラな彼らには何の接点もつながりもない。理由もわからないまま、ひたすら脱出を試みる彼らに、熱感知式レーザー、ワイヤースライサー、火炎噴射といった殺人的なトラップが次々と襲う。脱出するためには仕掛けられた暗号を解読しなくてはならないという極限状態の中、それぞれの人間の本性が徐々にあらわになっていく。
以下ネタバレあり感想
♦️密室スリラーものの定番
人間が一番怖いってのを浮き彫りにするのが密室スリラーのジャンルとしての面白さと様式美だと思っていて、まさに人間怖いが浮き彫りになる映画。岡田将生のあの狂気的な演技はこれまで見てきた彼の演技の中でズバ抜けてよかった。謎を解いていく部分はもっと説得力を足すためにそれぞれの職業的なステータスも本編の中で明らかにしてほしかったなーとは思いました。
♦️良くも悪くも日本的
日本の脚本って絶対そうなるよなーと思うのが、有名な俳優であればあるほど汚くならないし、ある種英雄的な描き方をされる事が多い気がします。この手の映画って閉じ込めれたそれぞれの過去も浮き彫りになってそれがこの密室の中で効果的に生きてくるってのが醍醐味だと思うのですが、事務所の力なのかやっぱりこの人だけしっかり背景描かれて気持ちよくカタルシスそこに作ろうとするよなーというのが見えてちょっと残念。本人の演技の力が本物ならそこまで分かりやすい活躍シーンいらないんじゃないかとも思えて、役者をダメにする気も。何も知らないで偉そうなんですが。
〈総合評価〉
リメイク前の映画は学生の頃に見たので記憶になく、新鮮な気持ちで鑑賞しましたが、途中まではハラハラドキドキして大変楽しめました!
後半の不自然なカタルシスの作り方に日本的な脚本を感じて残念でしたが、リメイク前を知らなければこれはこれで楽しめる作品なのではないかと思います。
リメイク前を見てない人が、比較するために元を見て文句を言いそうな感じはかなりしますし、言いたくなる気持ちも分かりますが、世界的な作品を日本で初めてリメイク権をとって?完成させた意欲は素晴らしいと思いました。