ホラー苦手なんですけど、なんかこれはサクッと見れて怖い要素もそんなにないんじゃないか…という事で鑑賞。
〈作品概要〉
監督:ウラジミール・マルコフ
キャスト:ユリヤ・ペレシルド、イゴール・リゲンゼビッチ、オルガ、メディニッヒなど
公開日:2017年(日本未公開?)ロシア
本編尺:78分
〈あらすじ〉
この呪いの手紙を受け取ったものは、死ぬ。
1通の手紙からはじまる、底なしの恐怖。
あなたの身の上にも起こりうる、背筋も凍る身近な恐怖。躍進目覚しいロシア映画界が放つ、身の毛もよだつ戦慄ホラー映画!
〈ネタバレあり感想〉
ホラー映画の面白いところは、いかに普通の事を怖く切り取るか。
コップを滑って落とすのも、梯子から落ちるのもなんか呪われてるかも、、、みたいな風に怖く描く事でどんどん恐怖が自分の中で育っていって最後にドン!とくる印象なんですが、この映画はずっと不穏な空気は流れつつ、いろんなシーンを怖くしようとしてますが、ホラーという部分はそんなになくて、むしろサスペンスという感じでした。
ホラー苦手な自分としては助かりました。
本気の怖いやつみると寝れなくなるし、お風呂で髪の毛洗えなくなる。
罪を犯した人間がその罪を償う為に?ある1通の手紙を配達する事になるも、途中その中身を見て呪われる。という設定で、配達する前に何度も中身を開けようとするたびに、ひとりの少女が男の前に現れるように。
これは、主人公の男がその少女に対して過去に罪を犯していた為に、それを償わせる存在として登場していたように思えます。
警官の女性も同じ少女が見えたのは、警官は正式な配達人ではなく、主人公の配達途中(罪を償う途中)の手紙であった為、同じものを見たのではと。
手紙を届けるだけの話なんて簡単すぎるだろうとは思うのですが、様々な壁があり、さらに男はその自分の罪から逃げ続けている為、困難な道となって立ち塞がります。
恐らく手紙を途中で見てしまっていると、片目の男性のように一生許されることのない、時間の概念がないループされ続ける廃墟に隔離される事になったのでしょう。あのシーンがすごくワクワクしてこの先この設定がどういきてくるのかなって思ったんですが、何もありませんでした笑
最後には、手紙をある美しい女性に配達をするんですが、女性が手紙を受け取らない!
逆に男のお腹を刺してきます。
えぇ!ってここで驚いたんですが、先祖代々の呪いがかかった手紙だから、結果この手紙を配達する事が、昔の呪いを解く事に繋がっていくのかなと思ったら、女性が永遠の若さを手に入れるための儀式敵契約だったと種明かしされ、では代々かかった呪いはどこにいったんだ……と終盤での設定変更に驚きつつも、主人公の男は改心し、再び少女への罪を犯した時間に戻って、今度は少女の命を救う事に。
そしてポケットには1枚の金貨が入っていて、金持ちになってめでたし
めでたしというエンド。
ツッコミどころはありますが、一つ一つの設定は面白いところもあって楽しめる作品でした。ホラーではないのでご注意ください。