〈作品概要〉
監督:ジェフ・チャン
キャスト:スティーヴン・アメル、ロビー・アメルほか
本編尺:98分
公開日:日本未公開
予告編:https://youtu.be/3xvyd_3q4IA
〈あらすじ〉
人口の4%が超能力者として生まれ、迫害を受けている近未来。電気を操る能力者の青年は、まともな職にありつけず、病気の母の治療費を必死に工面していた。そんなある日、超能力者で結成されたギャング組織のボスと出会った彼は、母の手術費用を手に入れるために犯罪を重ねるようになり、、、、。
♦️超能力者どんぱちものと思ったら、、、
前情報なにもいれずにタイトルとパッケージだけで見たらしっかりとドラマを描いたSFもの。
病気の母親を救うために、超能力〈放電〉を武器に悪に手を染めていく主人公。しかし警察にバレ、親玉に裏切られ、、、、という話で設定もドラマも使い古されてますしよくあるんです。だから何か新しいものを得たい人にとっては退屈かもしれません。
でもね、逆にいうと王道の展開なので安心して見られるというか、最後の方は泣いてしまいました。
♦️現実世界ともリンクする設定
犯罪者の8割が超能力者の世界。
ではなぜ超能力者に犯罪者が多いのかってそれは社会の仕組みがそうなっているから。
ここが現実ともリンクしていてなんとも切なくてやるせなくて辛いんですよね、、、。
虐げるターゲットを国が決めて、そのタイプに当てはまる人間を社会的に低い位置に置くことによってヘイトをそこに集めて民衆の感情をコントロールする。
実際に超能力持ってるから戦えば強いはずなのに、国によって牙を抜かれた彼らは何も抵抗しないんです。
そんな世界で犯罪とはいえ抵抗する事を決めて運命にあらがっていく主人公。その葛藤含めていいんですよね。
ド派手な超能力バトルものを期待してしまうとあんまりそういったシーンは沢山あるわけではありません。
でもこの映画エンドロールが9分もあります。
それだけお金と手間がかけられた映画であるのは間違いないので、ぜひ時間があれば。