コツコの日記

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【映画】声をあげること「護られなかった者たちへ」-劇場鑑賞9本目-

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〈作品概要〉

監督・脚本:瀬々敬久

キャスト:佐藤健阿部寛、清原果耶、林遣都ほか

公開日:2021年10月1日

本編尺:134分

予告編:https://youtu.be/e8Smm4cnyY8

 

〈あらすじ〉

東日本大震災から9年後、宮城県内の都市部で全身を縛られたまま放置され餓死させられるという凄惨な連続殺人事件が発生した。被害者はいずれも善人、人格者と言われていた男たちだった。宮城県警捜査一課の笘篠誠一郎は、2つの事件からある共通項を見つけ出す。そんな中、利根泰久が容疑者として捜査線上に浮かび上がる。利根は知人を助けるために放火、傷害事件を起こしたて服役し、刑期を終えて出所したばかりの元模範囚だった。犯人としての決定的な確証がつかめない中、第3の事件が起こってしまう。

 

♦️テーマは重い

予告編から想像がつく通りかなりヘビーな題材で、見る前に体力がないときつい。

生活保護」「震災」と、自分が経験していない辛い現実を目の当たりにして危機感と、やるせなさを覚える。本当は困っている人みんなが受けられるような制度ならよかったのに…悪知恵を働かせて不正受給する人間がいるために、判断する方もきっと大変なんだろうな…とか映画で見た問題点を色々と見終わった後に考えてしまう。

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♦️声を上げる事

犯人がやったことは直接的で、法的には許されない事なのかもしれないけど、投稿された文章は切実で本当にその通りだと思った。

耐え忍ぶ事が美徳とされる日本だけど、辛いことや、苦しいことには声をあげて抵抗してもいいと思う。

そうじゃないとわからない事がきっとある、

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〈総合評価〉

やはりこの手の題材の映画は見る前のハードルがかなり高くて、それは見終わった後に必ずずしりとした重しを心にひっかけられるのが分かってるから体力が必要。

でも、得るものがたくさんあるのも事実、自分が知らない世界を映画という媒体で見られる事でより問題が浮き彫りになって身近な問題になるこの感覚は素晴らしいと思います。

まさに声を上げることの大切さが見に沁みて分かりました。名もなき人々の小さな声が不埒なものたちのそれよりも大きく、意思表示をする事の大切さ、胸に迫りました。